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賃貸物件 オール電化のメリットとは

ブログをご覧いただきありがとうございます。


今回はオール電化のメリットについてお話しようと思います。



コンロと聞くと、ガスコンロを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、オール電化住宅の場合は「IHクッキングヒーター」が用いられていることが多いです。


IHクッキングヒーターは、磁力で渦電流を発生させ、その電気抵抗によって鍋を熱しています。



オール電化の物件では、電気給湯機として知られる「エコキュート」や「電気温水器」を用いてお湯を温めています。築年数が古い物件では電気温水器が用いられていることもありますが、築浅の物件ではエコキュートが主流となっています。


電気温水器にはヒーターが内蔵されており、金属に電気を通すことによって電熱ヒーターを温め、お湯を作ります。それに対してエコキュートは、外気を利用したヒートポンプによってお湯を加熱し貯湯タンクに貯める仕組みです。

電気温水器と異なり、エコキュートは自然エネルギーである外気を活用していることから、環境保護の一助になるとして国や自治体が導入を促進しています。

また、両者はかかる電気代も異なります。空気熱を利用した「ヒートポンプ技術」を搭載しているエコキュートの熱エネルギーは使う電気の3倍以上※になります。同量同温度の水に対してなら、電熱ヒーターによって水を温める電気温水器の方が、電気使用量が多くなる点に注意しましょう。



オール電化の物件のなかには、床暖房を取り入れている物件もあります。床暖房とは床下にヒーターや温水が通るパイプを通し、床材を加熱することによって部屋全体を温める暖房装置です。


床暖房は電熱線に通電して加熱する「電気式」と、ヒートポンプで熱した温水を床下に通す「電気温水式」に大別されます。

電気式は、床材の下に取り付けた電気式のヒーターに通電することで発熱させ、床を温める仕組みになっており、一方の電気温水式は床下に設置した専用のパイプに温水を循環させることで床を温める仕組みを採用しています。

電気給湯機としてエコキュートを設置している場合、電気温水式が採用されていることが多く、エコキュートで沸かしたお湯を床下に設置されたパイプに流すことで床を暖かくしています。



IHクッキングヒーターの安全機能として、一定時間を過ぎると自動的に通電をストップする「切り忘れ防止」機能や、鍋の空だき状態を防止するための「空だき自動OFF」機能などがあります。

  • ※メーカーや機種によって異なります。
このように、IHにはうっかりミスに備える安全機能が充実しており、子どもからお年寄りまで安心して調理できるのもメリットのひとつです。



IHクッキングヒーターの方がガスコンロより熱効率が高いのも特徴です。火を使わずに電気の力で鍋やフライパンを発熱させる仕組みのため、ほとんどの加熱エネルギーを調理に活かすことができ、コンロの周辺はもちろん、キッチン内も暑くなりにくくなっています。


特に夏場など、揚げ物や炒め物など料理をするだけで汗ばんでしまう方も多いのではないでしょうか。

その点、IHクッキングヒーターであれば冷房や扇風機を利用しても火が消える心配がありません。暑い季節であっても快適に調理が楽しめるのは、メリットといえるでしょう。


ガスコンロと比較し、IHクッキングヒーターは表面の凸凹が少ないことから、お手入れが簡単です。油や調味料が飛び散ってしまっても、調理後にさっと拭き取るだけできれいな状態を保つことができるでしょう。


また、IHクッキングヒーターは内部のコイルに電流が流れることによって熱を起こすため、ガスコンロを用いた場合と異なりガスが燃焼する際の臭いや二酸化炭素の発生が大きく抑えられます。また、空気の対流による油の飛び散りも抑えられるほか、壁や換気扇も汚れにくくなります。



ライフラインがストップしてしまうような災害時、エコキュートなどでは停電中に新たなお湯を沸かすことはできませんが、貯湯タンク内に残っているお湯・水は非常用給水口から取り出して使える場合があるため、エコキュート自体が生活用水の確保にも役立ちます。

  • ※機種によって利用できない場合があります。飲用ではありません。



デメリットとしては、キッチンツールに制限がある



IHクッキングヒーターはガスコンロに比べて火力が劣るわけではなく、強い火力が必要となる炒め物や揚げ物といった料理にも十分対応できます。


ただし、火を使わない以上、直火であぶるといった調理には対応できず、調理器具もIHクッキングヒーターに対応しているものに限られる点に注意が必要です。

IHクッキングヒーターに対応している材質としては鉄やホーロー、ステンレスが挙げられ、鍋底に磁石がくっつくものであれば基本的に使用できます。アルミ鍋や土鍋、耐熱ガラス鍋は使用できませんが、最近では底面に一部加工を施したIH対応鍋も少しずつ増えています。

ITクッキングヒーターで使用するキッチンツールを購入する際は、IHに対応しているかどうかをきちんと確認しましょう。


電気温水器を採用している賃貸物件の場合、エコキュートのようなヒートポンプ技術が搭載されておらず、電気使用量が多くなる傾向にあります。



IHクッキングヒーターや床暖房が導入されている場合、停電時にそれらを利用できなくなってしまうというデメリットがあります。


災害時に備えて、電気が復旧するまでの時間をしのぐために、カセットコンロとカセットボンベガスなどを備えておくとよいでしょう。

とはいえ、ガスコンロの場合であっても、乾電池式のガスコンロであれば停電時に影響を受けませんが、最近では電気系統を使って管理しているモデルもあるため、確認しておくことをおすすめします。


ご参考になれば幸いです。


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引用:https://www.ur-net.go.jp/chintai/college/202003/000494.html


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